最近はブロガーブームも一段落してきて、流れに乗ってブログを始めた人たちもそれぞれの道を模索し始めているのかな?という感があります。
多くの人達がブログを始める理由のひとつに「ブログでお金を稼ぎたい」というものがあると思います。
お金を稼ぎたいだけなら普通に働いた方が確実にお金をいただくことができるのに、なぜ普通の仕事ではなく「ブログ」なのか?
それはブログでお金を稼ぐことができたなら、「好きなことをやって生きる」ことができるかもしれないという「希望」があるからだと思うんですね。
ブログに自分が好きなことや興味のあること、やったことや行った場所、自分の意見や思っていることを書くことで、それなりのお金が入ってくるならこんな素晴らしいことはないと思う人も大勢いるのかなと。
僕の場合
今から10年以上も前なのでちょっと違うかもですが、僕がアフィリエイトを始めたのも上で書いたような「好きなことをやって暮らしたい」みたいな動機が大きかったような気がします。
自分が好きなことや興味のあることのサイトを作って、そこにマッチする広告を貼っておくことでお金を稼げるなら、こんな素晴らしいことはないと思ったわけです。
でもそれはなかなかうまく行かず月5,000円~2万円くらいしか稼げない時期が2~3年続きました。
うまくいかなかった理由は、そもそも僕のなかに「人に伝えたい!と思えるほど好きなこと」ってのが実はなかった・・・、ってのが大きいと思いますが、他にもお金をいただくということはお金を払っている広告主や消費者がどこかに存在しているという意識が足りなかったってのもあると思います。
理由はともあれ、僕はそこで一旦、「アフィリエイトで好きなことをやって自由に生きる」みたいな幻想からは距離を置き、自分の興味関心とは関係なくひたすら「稼ぐためのサイト作り」に傾倒していくようになりました。
ブロガーの多様化
ブロガーブームがいつ頃から始まったのかちゃんと調べてないんで僕のただの感覚ですが、「ブログ」で「お金を稼いで」「好きなことをやって暮らしたい」みたいな動機でブログを始めた人で壁にぶつかっている人がそろそろ増えてきているんじゃないかと僕は思っています。
ブログなら「お金稼ぎ」と「自己実現」を両立できると思ってたけど、実際はそうでもなかったっていう人も多いのではないでしょうか。
壁にぶつかったときが人生の分かれ道です。
・ブログを辞めてしまうか。
・お金を稼ぐためのブログ作りに傾倒していくか。
・それでも愚直にいまのやり方で続けるか。
・・・etc
ブログをやめて本業などの自分の仕事に精を出すのもいいでしょう。
お金を稼ぐことを第1にし、検索エンジン集客に特化した記事を書きまくるのもいいでしょう。
お金稼ぎのことは一旦置いといて、とにかく自分の好きなことについての記事を書きまくるのもいいでしょう。
それでも愚直に「お金稼ぎ」と「自己実現」の両方を同時に追い求めるのもいいでしょう。
どの選択肢がいいかなんて僕には分かりませんが、それでも「ブログで好きなことをやって自由に生きたい」「アフィリエイトは人生を豊かにすると信じている」という人たちにすすめたいのが「ミニサイト職人」という生き方です。
ミニサイト職人とは何か?
ミニサイト職人とは、WADA-blog(わだぶろぐ)を運営するわださん(@wada_akiko)が名乗っている肩書きで、ニッチなテーマで小さなサイトを作るウェブサイト運営者のことです。
ミニサイトっていうのがどんなものかイメージできないという方はわださんのブログで運営ミニサイトの一部を公開されているので見てみてください。
わださんはこれらのミニサイト運営によるアフィリエイト広告やアドセンスなどの広告収入で生計を立てられており、色々な場所に旅行に行ったり、色々な新しいことに挑戦したりし、取り組んだそれらのことをミニサイトにされています。
先日、日本アフィリエイト協議会主催の「ミニサイト作成」講習会&ワークショップに参加してきました。
その講演会ではわださんのミニサイト作りの方法、テーマ選びから実際の作成手順などのお話を詳しくうかがうことができ、ワークショップではグループに分かれて実際にミニサイトの企画書を作り発表することでミニサイト作りに対する理解度を深めることができました。
さらにその後の懇親会では運良くわださんのお隣に座らせていただくことができ、色々なお話を聞くことができました。
それらを通して得たわださんの印象は、「めっちゃ人生を楽しんでいる人」です。
東京のビアガーデンを飲み歩きながらビアガーデンの情報サイトを作ったり、キューバに旅行に行ってキューバの旅行情報サイトを作ったり、クロスカブの免許を取って北海道一周旅行に行って北海道一周ツーリングのサイトを作ったり。
そんな風に自分がやりたいことや行きたいところに行って、それらをミニサイトにまとめることで広告収入となって生活ができる。
これってまさに「アフィリエイトは人生を豊かにする」を体現しているような気がするのです。
ブログではダメなのか?
ブロガーだって色々な場所に行ったり、色々なことに挑戦してそれらを記事にしてるけど、それじゃダメなのか?って疑問をもつ方もいるかもしれません。
ブログとミニサイトとの大きな違いは「対テーマ網羅性」と「ユーザビリティー」です。
「対テーマ網羅性」っていうのはa-kiさん(@akisfactory)のブログで書かれていた言葉です。
ブログでもミニサイトでも主な集客手段は検索エンジンとなります。
検索エンジン集客において、ユーザーの満足度を高めるというのは非常に重要です。
Googleがどのようにユーザーの満足度を計測しているかは定かではありませんが、そのページに来たユーザーが満足できたかどうかというのはSEOの上位表示においても大きな意味があると僕は考えています。
ブログの場合、対テーマ網羅性を100%にすることが非常に難しい。
専門性が高く更新頻度の高いブログでも、いざ調べたいことがあった時ほしい情報が見つからなくてガッカリすることはありませんか?
逆に20~30ページ程度の小さなサイトでも、漏れ無く重複無く必要な情報が網羅されていればブックマークして何度も読み返すものもあります。
a-ki blog
また仮に、そのテーマに関する記事を何記事も書くか、非常に長い記事を書くことで100%にできたとしても、ブログというのは基本的に時系列に記事が並ぶので、どの情報がどこに配置されているのかが分かりにくくユーザビリティーが悪くなります。
非常に長い記事は単純に読むのがしんどいし、ページ内検索をしないと何がどこに書いてあるか分からないしね^^;
ユーザビリティーが悪くなるとユーザーは欲しい情報を見つけられずに満足度が下がります。
テーマを絞ってニッチなテーマでユーザーに満足してもらいたい場合、無理にブログという形式でやるよりも、必要な情報がどこにあるか分かりやすく、きちんと整理整頓され、テーマに関して必要十分な情報がコンプリートされているミニサイトという形式の方がユーザーの満足度を高められると思います。
ブログとミニサイトをうまく使い分ける
とはいえ、わださんはWADA-blog(わだぶろぐ)という個人の雑記ブログも運営されています。
僕はミニサイト講演会に参加する前からわださんのことは知っていて、わだぶろぐや運営ミニサイトをチェックしていたのですが、ブログとミニサイトの使い分けってどうやってんのかな?と気になっていました。
それに対するわださんの答えは「ブログはとにかく色々なものを投げ込んでおく箱みたいなもの」とおっしゃっていました。
とにかく色々なものを投げ込んでおけば色々な人が訪問してきて、「あっこんなテーマの記事に人が集まるんだ!」と発見があると。
じゃあ、このテーマをコンプリートするミニサイトを作ってみるか!という感じで、ブログの記事からミニサイトにするテーマを選ぶことも多いそうです。
このやり方はすごくいいなと思います。
まず活動のベースに個人の雑記ブログを置き、そこで世の中のニーズも探りながら好きなことを書く。
アクセスの集まった記事からミニサイトのテーマを選ぶ。
こんな風にブログとミニサイトをうまく使い分ければ、ミニサイトのテーマ選びで大きく外すことも少なく、ブロガーとして自分の好きなことも書きつつという自由なスタイルを確立できるんじゃないでしょうか。
まとめ
そんなわけで僕もこのふく丼ブログを個人の雑記ブログとしてベースに置きつつ、よさげなテーマでミニサイトを作るというスタイルを目指してやっていってます。
アフィリエイト広告というものは、単にネット広告手法のひとつなわけですが、僕のようにいい会社に勤めているわけでもない、特別なスキルやセンスがあるわけではないような人でも、「必要な人に必要な情報を届けること」で家族が暮らしていけるお金をいただくことができる素晴らしい仕組みだと思います。
「アフィリエイトは人生を豊かにする」
「ただ、それには少しやり方がある」
そんなことを学んだ講演会&ワークショップでした。
「好きなことをやって生きるんや~!」と意気揚々とブログを始めたけれどなかなかうまくいかないという方は、ぜひミニサイト職人という生き方を目指してみてはいかがでしょうか?
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