アフィリエイトで稼ぐ公式と改善ポイントの例、数字で把握することの重要性

アフィリエイト

WEBサイトにアフィリエイト広告を掲載してお金を稼ぐぞ~!っていう場合、始めたばかりの初心者の方にありがちなんですが、きちんと『数字』で把握していないってパターンがあります。

「○○っていうキーワードで1位になったのに全然稼げないんです!」っていう相談を受けた際に、僕ならこんな質問をします。

「1日どれくらいのアクセス数がありますか?」

「そのうち何%の人がアフィリエイト広告をクリックしていますか?」

「アフィリエイト広告をクリックした人の何%が購入・申し込みまで至っていますか?」

で、きちんと数字で把握していない場合、これらの質問にちゃんと答えられないんですよね。

でも、きちんと数字を把握すれば、一体どこに問題があって稼げないのか?が明確になります。

数字で把握することの重要性

アフィリエイトに限らずビジネスをする場合、きちんと数字で考えるっていうのはとても重要です。
特にWEBの場合、数字をきちんと把握しやすいので、数字を把握することで、どこに問題があるのかが簡単に明確になります。

たとえば、最初に挙げた質問の「1日どれくらいのアクセス数がありますか?」の場合、

「アクセスが1日1件もないんです!」なら、そもそもそのキーワードで検索する人が少なすぎるか。それとも、検索結果に表示されている自分のサイトのタイトルや説明文が検索キーワードに合致しておらず、検索した人が自分のサイトじゃなく他の2位、3位のサイトに流れているって可能性を考えることができます。

もし、「アクセスは1日100件くらいはあります!」っていうのなら、それらの問題はクリアしているので、次の段階の質問「そのうち何%の人がアフィリエイト広告をクリックしていますか?」に移行できます。

まあ、言ってしまえば当たり前のことなんですが、こういうことがちゃんとできていないケースが特に初心者の方には多いです。

そもそもアクセスがないのに、サイトの中身が悪いのかな?とバナーの色を変えたりと色々いじってたりするんですよね。

アフィリエイトで稼ぐ公式

アフィリエイトで稼ぐ公式は以下の計算式で簡単に表すことができます。

稼ぐ金額 = アクセス数 ✖ 広告のクリック率(CTR) ✖ クリックした人が申し込む率(CVR) ✖ 単価 ✖ 承認率

僕がアフィリエイトサイトを作る場合、エクセルで上記の式にだいたいの目標値を代入して、収益予想を立てます。

たとえば、無料資料請求で単価1000円の通信教育の案件があったとします。

上記の公式に数字を当てはめていくと、

  • 単価は1000円
  • 承認率は無料資料請求の場合、だいたい90%くらいはあります。(ASPの担当に質問すればたいてい教えてくれるはず。ASPにもよるけど。)
  • クリックした人が申し込む率(CVR)は、無料資料請求の場合、10%くらいかな。(ここらへんは経験値を重ねると分かってくる。分からなければだいたいの目標値でOK。ASPに聞いてもいいけど全体の平均値になるのであんまり参考にならない。)
  • 広告のクリック率(CTR)は、サイトの作りやキーワードによっても大きく変わってくる。1カラムのLP的なページなら10%以上は欲しいけど、ページ数の多い2カラムとか3カラムとかの大規模サイトなら3~5%程度、はたまた1%程度になるかもしれない。キーワードも、ビッグワードなら数%になるけど、ロングテールワードなら50%とかになることもある。まあ、今回の例ではとりあえず10%としておく。

大事なことは正確な数字を入れることではなく、とにかく自分で考えて予想して数字を出すということ。
実際の数字はやってみないと分からないので、やってみてから、予測と実際の数字を比較して、改善していくプロセスが大事。

上記を踏まえて、公式に数字を入れると、

稼ぐ金額 = アクセス数 ✖ CTR:10% ✖ CVR:10% ✖ 1000円 ✖ 90%

こんな感じになります。

で、目標金額が10万円だった場合、

10万円 = アクセス数 ✖ CTR:10% ✖ CVR:10% ✖ 1000円 ✖ 90%

となり、10万円を稼ぐためには、どれくらいのアクセスが必要かが分かります。

この式を求めると、10万円を稼ぐためには、だいたい11000PV/月くらいのアクセスが必要であると分かります。
1日350PVくらいですね。

で、それから、1日350PVを稼ぐサイトをどうやって作っていくのかを計画するわけですね。
ひとつのサイトなのか、複数のサイトを作るのか、どういうキーワードで作るのか。などなど。

キーワードの検索回数を知りたければ、Googleアドワーズのお見積もり計算ツールGoogleトレンドでだいたいの規模感が分かります。

やってみてから予測と実際の数字と比較して改善していく

で、やってみれば分かりますが、実際の数字は予測した数字と同じにはなりません。

このキーワードで1位になれば1日300件くらいアクセスくると思ったのに10件しか来ない。
広告のクリック率が10%を目標にしたのに3%しかない。
CVRが1%しかない。

などなど。

でも本当の勝負はここから始まります。
これらの実際の数字をアフィリエイトで稼ぐ公式に当てはめて、予測の数字と比較することで、どこに問題があって目標金額に到達できないのか。がはっきりと分かるわけです。

たとえば、下記の表は、すべて9000円しか稼げなかった場合のパターンですが、それぞれのパターンが抱える問題と改善すべき点はバラバラであることに気づくはずです。

パターン アクセス数 CTR CVR 単価 承認率 金額
パターンA 100000 1% 1% 1000円 90% 9000円
パターンB 1000 50% 2% 1000円 90% 9000円
パターンC 1000 2% 50% 1000円 90% 9000円
パターンD 100000 10% 1% 1000円 9% 9000円

 

これを見れば数字できちんと把握せずに、なぜ稼げないのか?を考えることの無意味さが分かるのではないかと思います。

問題箇所別、改善すべきポイントの例

アクセス数、CTR、CVR、単価 、承認率のそれぞれの項目別にこの項目に問題があった場合に、どういう点を見るべきなのか、改善すべきポイントは何なのかを考えてみたいと思います。
ただし、これはあくまで一例ですのでご参考までに。

アクセス数が少ない

キーワードの選定ミス

そのキーワードで上位にいるのにアクセスが少ないという場合、そもそもそのキーワードで検索する人が非常に少ない、もしくはいないという状況です。
ニッチすぎるキーワードを狙いすぎた場合に起こります。
こればっかりは仕方がないので、狙うキーワードを変えるしかありません。

検索はされているけど、自分のサイトに来ていない。

検索はされているけど、自分のサイトに来ていないという状況はGoogleのウェブマスターツールに登録することで把握することが可能です。
ウェブマスターツールでは、あるキーワードで検索された場合に、自分のサイトが検索結果に表示された回数と、そこから何%の人が自分のサイトをクリックしてやってきたかが分かります。
検索結果に表示されているにもかかわらず、人が来ないということは、表示されているサイトタイトルや説明文が検索した人にアピールできていない。
または、もっと魅力的なサイトが上下に表示されている。
などが考えられます。

タイトルと説明文を変えてテストしてみましょう。

狙ったキーワードが検索結果の上位に出ていない。

ビッグワードの場合は3位以内、ミドルやニッチの場合はできれば1ページ目、最低でも2~3ページ目までには入らないとまともなアクセスは来ません。
頑張って順位を上げましょう!
どうやって上位に出すかは一朝一夕なもんじゃないので、ここでは省略します。

もちろん集客手段はSEOだけじゃなく、PPCもありますし、最近ではツイッターなどのSNSを使っている方もいるようです。

広告のクリック率(CTR)が低い

広告が目立っていない、分かりづらい

広告の色、設置場所、大きさなどが悪く、目立っていない場合、クリック率は下がります。
どんなサイトなのかにもよりますが、基本的には広告は目立たせてあげ、分かりやすく誘導してあげた方がクリック率は高くなります。

検索キーワードとサイトの中身がマッチしていない

たとえば、「大人ニキビ 治し方」というキーワードで来たページが、「大人ニキビに効く化粧水人気ランキング」とかだったりすると、ユーザーは「なんか違うな・・・。」とあっさりサイトを去っていき、結果、クリック率も低くなります。
これが、「大人ニキビ 化粧水 ランキング」などのキーワードで来たユーザーにならピッタリマッチするのでクリック率も高くなるはずです。

検索キーワードにきちんと応えてあげるサイトの中身を用意してあげることが重要です。

検索結果のタイトル・説明文とサイトの中身が一致していない

検索キーワードの例と被りますが、検索結果のタイトルが「皮膚科医に聞いた!大人ニキビの治し方100の方法」っていう感じのタイトルだったのに、クリックしてサイトを開いてみたら、「大人ニキビに効く化粧水人気ランキング」がど~ん!と出てきたら、ほとんどのユーザーは「違うやんけ!」とサイトを去ります。

検索結果で目立たせてサイトに訪れてもらうために、キャッチーなタイトルをつけることは大事ですが、タイトル通りの中身もきっちり用意しないとすぐに離脱されてしまうので無意味です。

購入・申し込む率(CVR)が低い

広告主のLPがしょぼい

いくら頑張って広告をクリックしてもらって、広告主のページに誘導しても、飛んだ先の広告主のLPがしょぼいとそこから成約まで至りません。
サイトを作る前、広告を選ぶ際には、広告主のLPもきちんとチェックして、ちゃんとアフィリエイト広告用の質の高いLPを作っている広告を選びましょう。

※参考
ランディングページ(LP)とは?
ランディングページ集めました。

誘導内容と広告主のLPがマッチしていない

たとえば、自分のサイトでは、「大人ニキビに効く化粧水はこちら」といって誘導しているのに、広告主のLPには、「思春期ニキビ対策に!」なんてコピーが書いてあったりすると、「大人ニキビとちゃうやんけ!」となり、成約まで至りません。

きちんと広告主の商品のターゲットユーザーを集客・誘導するようにしましょう。
まあ、当たり前のことなんですけどね^^;
それすらできていないアフィリエイトサイトはいまだにとても多いです。

単価が低い

原則として、単価100円の案件を100件取って1万円稼ぐよりも、単価1万円の案件を1件取って1万円稼ぐ方が難易度は低いです。
サイトを作る前、案件を選ぶ際に、できるだけ高単価の案件を選ぶようにした方がいいです。
ただまあ、高単価の案件には強力なライバルも多いので、難しいところですけどね^^;

特別単価の交渉も積極的にしていった方がいいです。
特にPPCで集客している場合は、特別単価を出してもらいやすいので、最初、多少赤字でもPPCでガンガン集客して、成果を出して、特別単価を出してもらい黒字化、さらにSEOでの集客も始めるという流れがベターです。

承認率が低い

集客ユーザーの質が悪い

たとえば、キャッシングやクレジットカード案件の場合、申し込み後、実際に融資やカード発行に至った場合に成果承認というパターンが多いので、「無職でも借りれるキャッシング会社はここ!」とか「ブラックでも審査が通るカード会社はここ!」とかって感じで集客しても、実際には、審査に落ちて融資やカード発行に至らず成果も承認されないことが多く、承認率が低くなります。
(※たぶん最近はこういう集客を広告主が禁止してたと思いますが。)

特別単価を出してもらうにも、集客の質の良さってのは重要な指標になっているので、広告主にとってうれしいユーザーをちゃんと誘導してあげるようにしましょう。

成果地点が深い

アフィリエイト広告の成果地点(承認される地点)は、案件によって様々です。

たとえば、転職案件の場合、無料会員登録でOKの案件もあれば、登録後、実際に求人に応募して成果とか、面談に来社したら承認とか、なかには実際に入社に至ったら承認とかいう案件もあります。
当然ながら、成果地点は浅い(申し込みだけ)方が承認率は高くなります。

これはサイトを作る前、案件を選ぶ際に、できるだけ成果地点の浅い案件を選ぶようにしましょう。
特別単価交渉で、成果地点を前倒ししてもらうことも可能ですが、それなりに交渉力(実績やコミュ力)が必要なので、まずは案件選びの際に承認率の高い案件を選ぶようにしましょう。

さいごに

以上、きちんと数字で把握することの重要性とアフィリエイトで稼ぐ公式、問題箇所別の改善ポイントの例のお話でした。

こういう数字をエクセルで計算式を作っておいて、どこの数字がどう変われば結果、収益はどうなるのか?っていうシミュレーションをすることは超重要です。
改善点を考えるのはこうやって問題箇所を把握してからです。

アフィリエイトで成果が出ない~!稼げない!っていう方は、ぜひこの公式に自分のサイトの数字を入れて、シミュレーションしてみて欲しいと思います。
きっと、自分のサイトのどこに問題があるのかが見えてくるハズです。

頑張ってきましょ~!

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