軽度知的障害の息子の小学校の進路に悩み中

育児

うちの息子は昨年で5歳になり、そろそろ小学校の進路について考える時期がやってきました。

小学校入学は来年(2021年)の4月です。

いわゆる普通の子なら、住んでいる校区の公立小学校へ行くことになるのだと思います。
(おうちによっては小学校からお受験する子もいるのでしょう。)

ただ、うちの子はタイトルにも書いたように知的障害があります。

なので進路の選択肢としては、以下の2パターンが考えられます。

  • 普通の公立小学校の特別支援学級へ入る
  • 特別支援学校へ入る

息子にとってどちらの選択がいいのか悩んでおります。

自分の中での整理も兼ねてブログを書いてみます。

息子の発達状況

現在の息子の発達状況を簡単にまとめてみます。

ちなみに息子は療育手帳(第2種)を持っており、判定としてはB1寄りのB2となっています。
(B1とかB2とかの記載は自治体によっても違う。高松市はマルB、Bとかだった。)

言語

一番気になっているのが言語面での発達です。

現在、満5歳ですが、一部の単語のみの発語しかありません。

はっきりと発音できるのが、以下の8個くらいです。

  • パパ
  • ママ
  • じいじ(おじいちゃん)
  • ブーブー(車)
  • わんわん(犬)
  • ニャアニャア(猫)
  • チッチ(おしっこ)
  • バイバイ

発音が曖昧なので親など普段接していない人には聞き取りが難しいかもだけど、意味を持って発語しているのが、

  • 電車
  • バナナ
  • ゼリー
  • お皿
  • みかん
  • ぶどう
  • おはよう
  • ありがとう
  • ただいま

などがあります。

一方、こちらの言っていることはほぼ理解できており、「パパの机にある絵本をとってきて。」などの多語文も理解して、絵本を取ってきてくれます。

運動

運動面は以前よりはだいぶ発達してきました。

もちろん同じ5才児と比べてしまうとまだまだなのかもしれませんが。

  • 全速力とはいかないまでも、ヨチヨチ走りみたいな感じで走れる
  • ジャンプもできるようになり、少し高いところから飛び降りれる
  • 手すりを持たずに交互に足を出して階段を上り下りできる
  • 最近、ジャングルジムに初めて登った

よくコケたり、つまづいたりするので危なっかしいです。

生活習慣

大阪に引っ越してきて、新しい児童発達支援施設に通うようになり、生活面では大きく発達しました。

トイレでおしっこができるようになった。

高松にいた頃はおむつ100%でトイレでできたのは数えられるくらいしかなかったですが、ここ数ヶ月でトイレでおしっこができるようになりました。

まだまだおむつに出してしまっていることも多いですが、行きたいときに教えてくれたり、寝る前や起床時など決まったタイミングで連れていったらトイレで出ることも多いです。

うんちはトイレですることを嫌がり、まだ立ったままおむつにしている状態です。

外出時にもおしっこを教えてくれることも多いですが、外のトイレだと怖いらしく、トイレに行ったものの座るのを嫌がり、なかなか外ではできていません。

食事はエジソン箸で練習中

家ではスプーンとフォークを使って、たまにエジソン箸を使っておはしで食べたりもします。

手づかみで食べることもかなり減り、顔や服をあまり汚さずに食べられるようになりました。

お風呂大好き

お風呂は大好きで、いつも長湯になるので大変です。

水鉄砲や電車のおもちゃやシャワーなどでひたすら遊んでいます。

最近は頭や体を自分で洗えるようになりました。

とはいえ、全体的には洗えていないので私が仕上げ洗いをしている感じです。

指しゃぶりと爪を噛む癖

頻度は以前よりは減りましたが、指しゃぶりの癖はなかなか収まりません。

テレビを見たり、ちょっと手持ち無沙汰のときにはすぐに指しゃぶりが始まります。

その都度、注意するとやめますが、またすぐに始めます。

特に夜寝るときは100%指しゃぶりをしながら寝ます。

最近、爪を噛む癖も始まりました。

注意されたりしたときに爪を噛むことが多いので、ストレスを感じたときに出るのかもしれません。

こちらも気づいたときに注意すればやめますが、なかなかやめないことも多く苦慮しています。

対人関係

対大人だと本人に合わせて遊んでくれるので、大人と遊ぶのは大好きです。

人見知りもまったくせず、遊んでくれる大人にはすぐに懐きます。

大人の顔色をよく見ており、おもちゃを投げたりと試しの行動がよく見られます。

同年代の子供とは自分から一緒になって遊ぶことはありません。

自分よりも年の小さな子に対しては興味を持って、かまいにいったりします。

今年の4月からは保育園に入る予定なので、そこでお友達と遊べるようになってほしいなと思っています。

こんな息子の進路はどっちがいいのか?

特別支援学級と特別支援学校のメリット・デメリットを整理してみます。

普通小学校の特別支援学級のメリット・デメリット

普通小学校の特別支援学級に入った場合、国語や算数など通常のお勉強の時間は特別支援学級で別のことをして過ごします。

学校の規模にもよるかもしれませんが、特別支援学級は基本的に学年分けはされておらず、全学年の何らかの障害を持った子供たちと一緒に過ごします。

音楽や図工、給食など普通学級の子供たちと一緒にできそうなことをする時間は、普通クラスに移動して一緒に授業を受けたりもします。

特別支援学級のメリット

  • 通常学級の子供と触れ合う時間が多く、刺激を受けられる
  • 本人の発達状況にあった教育を受けられる

特別支援学級のデメリット

  • 先生が障害に対する専門的な知識を持っていないことも多く、適切な療育が受けられないケースも多い
  • からかいや嫌がらせなどいじめの対象になりやすい
  • 一緒に遊ぶ友達ができたとしても、どうしても遊んでもらっているという感じになり、対等な立場での友人関係を築くのは難しい
  • 親同士でも対等な付き合いは難しく、「うちの子と仲良くしてもらってありがとう」という感じになりがち
  • 学習面や運動面でも健常児とは差が出てしまうので、本人が劣等感を抱きやすい

通常学級の子どもたちとの交流が良い方向に働けばいいですが、いじめや本人が自信を失うなどマイナスに働いてしまうリスクもあります。

特別支援学級で本人にあった教育を受けられるといっても、特別支援学級の担任の先生の力量によるところが大きいのもネックです。

実際問題、特別支援学級の担任になる先生というのは、言い方は悪いですが、通常学級の担任をさせてもらえないような、いわゆる仕事のできない先生があてがわれることも多いらしいです。

なかにはすごくいい先生にあたる場合もあるらしく、そうなると一人ひとりにあったプリントなどを積極的に用意してくれて、毎日楽しく学校に通えるなんてケースもあるそうです。

ですが、公立の場合は先生に異動があるので、すごくよい先生も2~3年でいなくなってしまうそうな。

なかなか難しいです。

特別支援学校のメリット・デメリット

特別支援学校は、何らかの障害を持つ子供たちが通う学校です。

障害などの種類によって以下のような学校が各都道府県に設けられています。

障害等の種類特別支援学校の呼び名
視覚障害視覚支援学校、盲学校など
聴覚障害聴覚支援学校、聾(ろう)学校など
知的障害特別支援学校、養護学校など
肢体不自由特別支援学校、養護学校など
病弱特別支援学校、養護学校など

最近は「○○学園」など、一見、特別支援学校だと分からないような配慮をしている自治体もあるそうです。

障害の程度にもよると思いますが、特別支援学校は主に「生活面での自立」を目指した教育に重点を置いているのが特徴です。

たとえば、買い物をしたり電車に乗る訓練だったり、卒業後に備えた職業訓練だったりです。

特別支援学校のメリット

  • 先生は通常の教員免許に加えて、特別支援学校教員免許も必要なため、障害に対する専門知識を持っている
  • 少人数制で本人の発達状況に合わせたカリキュラムを実施してくれる
  • 卒業後の進路についても豊富な情報を得ることができる
  • バスでの送迎がある

特別支援学校のデメリット

  • 学校の数がそれほど多くないので、近隣にない場合は遠方の学校まで通うこととなる(送迎バスがある)
  • 同年代のお友達との触れ合いが少なくなり、地域社会との交流も希薄になる
  • 実用性を重視した授業が中心なので、学力を伸ばすような授業は少ない

知識・経験豊富な先生方が本人にあった教育・療育をしてくれる点はすごく頼もしいです。

一方、同年代のお友達との交流は少なくなり、それに伴い、親としても地域社会とのつながりは希薄になってしまうかなという印象です。

とはいっても、PTAは大変だって言うし、どっちみち友達とも対等な関係を築くのは難しいっていうのならそこまで同年代との交流を気にしなくてもいいのかな?という気もする。

必ずしも希望した方へ入れるわけではない

特別支援学級か特別支援学校か決定権を持っているのは本人でも親でもなく、地域の教育委員会だそうな。

本人・親の意向はもちろん尊重してくれるけど、発達状況の検査や知能検査、保育園等での様子など、いろいろな情報を元に、教育委員会が就学先を決定するとのこと。

だから中には「特別支援学校に行きたいけど、行かせてもらえない!」なんてケースやその逆のケースもあるようです。

<2020/1/18追記>上記は私の勘違いだったようです。

教育委員会などの機関は助言や説得を親に対して行うが、最終的な決定権は親にあるとのこと。

ちなみに通常学校の特別支援学級へ入学して、その後、特別支援学校へ転校する子っていうのもけっこうな割合でいるそうです。

逆に特別支援学校に行ってから、特別支援学級に転向するケースはゼロではないけどかなりレア。難易度も高いそうな。

特別支援学校へ傾いているけれど…

私としては「特別支援学校の方が本人にとっていいんじゃないか。」と思っています。

いま通っている児童発達支援の先生にも、

「5歳の段階で話せていないという状況で、小学生になるまでの1~2年で問題なく話せるようになる可能性は低い。」

「もし話せるようになったとしても、その頃には同年代の子供たちは文字の読み書きの段階に行っている。」

「それでも1~2年生の間は問題ないかもしれないが、3~4年生になると周りの子との差が一気に大きく広がって、本人がしんどい思いをするかも。」

といったことを言われていて、 児童発達支援の先生的にも特別支援学校推しです。

まだ就学先を決めるまで時間はあるので、いろいろな方の話を聞いたり、特別支援学校・特別支援学級どちらにも見学に行って、相談しに行こうとは思っています。

同じような経験のある方や同じような悩みを持っている方のアドバイスや意見なども聞かせていただけたら嬉しいです。

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