正直、僕はボクシングに関してあまり詳しくなく完全なニワカなわけですが、そんな僕でも2015年5月2日(日本時間5月3日)の『マニー・パッキャオ VS フロイド・メイウェザー戦(世界ボクシング協会=WBA、世界ボクシング評議会=WBC、世界ボクシング機構=WBOウエルター級統一戦)』に関しては興奮せざるを得ません。
無敗の5階級制覇を成し遂げた米国のプロボクサー『フロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.)』
史上2人目の6階級制覇を成し遂げたフィリピンの英雄『マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao)』
これまで幾度となく対戦の話が出ては消えてきましたが、ここに来て一気に人気・実力ともにナンバーワンの両選手のビッグファイトが実現しました。
そんなわけであと2週間ほどに迫った世紀の一戦を最高に楽しむために、パッキャオ対メイウェザーの生放送を見る方法や試合を圧倒的に楽しむための事前準備なんかをまとめてみました。
パッキャオvsメイウェザーの試合を生放送で見る方法
テレビで生放送を見られるのは『WOWOW』のみ!
残念ながらパッキャオ対メイウェザー戦は、NHKを含め地上波での放送はありません。
また、BS放送はもちろん、スカパー!などのCSでの放送もありません。
よって選択肢は『WOWOW』一択となります。
それでも、アメリカのケーブルテレビ局での放送は番組ごとの課金となるPPV(ペイパービュー)方式で、この試合を見るだけで89.95ドル程度、ハイビジョン(HD)だと100ドルになると予想されています。
日本では、WOWOWの契約をするだけで、月額定額制でこの試合だけでなく、他の最新映画などの放送も見られるのだから良心的だと言えそうです^^;
WOWOWの料金は?
WOWOWの通常料金は月額2,300円(税込2,484円)です。
これで、WOWOWライブ、WOWOWプライム、WOWOWシネマのWOWOW全チャンネルが見放題となります。
ちなみにパッキャオvsメイウェザー戦の放送はWOWOWプライムです。
また、加入した月は無料で、翌月から視聴料が発生します。
たとえば、4/18に加入したとすると、4/18~4/30までは料金無料で見放題、5/1~通常料金の2,300円(税込2,484円)となるという感じです。
即時解約したら無料で見られる?
たとえば、パッキャオvsメイウェザー戦は5/3なので、5/1に加入して、無料期間の1ヶ月だけWOWOWに加入して、5/31に解約すれば無料で1ヶ月見られるんじゃね?と思う方もいるかもしれませんが、WOWOWの解約は加入月の翌月から可能となりますので、最低でも2,300円(税込2,484円)は必要です。
まあせっかくなんで2ヶ月間WOWOWを楽しんじゃいましょう。
他にも、映画ならゴジラシリーズ全30作品一挙放送とか、アナと雪の女王とかノア約束の舟とか色々やってますし、スポーツもNBAとかテニス錦織圭とか、総合格闘技UFCの試合とか色々やってるんで。
WOWOWを見るために必要なものは?
WOWOWを映るようにするためには視聴申し込みをしてWOWOWと契約するだけでなく、以下の機器が必要です。
1:BSデジタルチューナー内蔵テレビ、もしくはBSデジタルチューナー内蔵レコーダーなど(要B-CASカード)
2:BSアンテナ、もしくはケーブルテレビ
既に現在、BS放送が見られる・J:COMなどのケーブルテレビ局でテレビを見ている・スカパー!を契約しているなどの場合は、ネットで申し込むだけでWOWOWが見られる状態です。
ネットで申し込みをしてから約15分程度でWOWOWが視聴可能となります。
注意点
今回のパッキャオとメイウェザーの試合が5/3なので、無料期間が最長となる5/1以降に申し込もうという方も多いかもしれません。
ですが、以前に錦織圭選手が全米オープンテニス決勝に進んだ際にもWOWOWに申し込みが殺到し、開通作業が追いつかず視聴可能になるまでに非常に時間がかかるという事態が発生しました。
恐らく前回の反省を踏まえて直前の申し込みでも対応できる体制をWOWOW側も整えているとは思いますが、万全を期すならできれば4月中に申し込みを完了し、視聴可能としておきたいところです。
もし5月に入ってから申し込む場合も、できるだけ5/1か遅くとも前日の5/2までには視聴可能としておきましょう。
放送開始は5/3の朝10時からなんで、間違っても5/3当日に申し込みをすることのないように注意しましょう^^
みんなでワイワイと楽しむならスポーツバー(ボクシングバー)もいいね
お酒や食事を楽しみながらお店の大画面で試合を見られるスポーツバーやボクシングバーがたくさんあります。
このようなお店に友人や恋人などと一緒に行って他のお客さんなどのワイワイと楽しんでみることもできちゃいます。
同じようにボクシング好きの人たちが集まるわけなんで、もちろん1人で行っても楽しめるでしょう。
まあ、厳密にいうとパブリックビューイングやスポーツバー等の大型スクリーンでコンテンツを配信して不特定多数に見せるのは、非営利・営利目的問わず、放送事業者(今回はWOWOW)の許可なしに行うと著作権法100条「テレビジョン放送の伝達権」で違法となるようです。
とはいえ、現状、著作権法違反は親告罪なんでWOWOWが訴えない限り、罪に問われることはありませんし、WOWOWも1軒1軒スポーツバーを訴えていくなんてことはしないでしょう。
知らないけど。
話がそれちゃいましたが、そんなわけでパッキャオvsメイウェザー戦を観戦できるスポーツバーもけっこうたくさんあるようなので、いくつか紹介しておきますね。
・・・と思ったんですが、上記の理由からあんまりお店側もおおっぴらにうちでは観戦できまっせ~!と言いたくないかも知れないかな?と思い、なんか問題になっちゃうかも知れないんでやめておきます。
すいませんが、ご自身でスポーツバーを探してもらって、パッキャオvsメイウェザー戦の観戦ができるかどうか聞いてみてくださいな。
スポーツバーを探すなら以下のサイトがよさげです。
スポカフェ|スポーツ観戦が楽しめる飲食店の検索サイト(スポーツカフェ、スポーツバー)
スポーツ観戦ができるバー特集(スポーツバー)|バー検索サイト[BAR-NAVI]|サントリー
てか、直接現地の観戦には行けないの?
無理です。
試合開催場所は、アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデンアリーナです。
チケットは1万6000枚用意され、1500~7500ドル(約18万2000~91万円)という値段が付けられました。
別に超VIP用の1万ドルのチケットも1,100枚あります。
これらのチケットの大半はプロモーター、テレビ局、カジノ業者側に流れるため、一般のボクシングファンの購入はほとんど不可能に近い。著名人への「コンプリメンタリーチケット(無料券)」も今回に限っては「存在しない」と関係者が明言しており、文字通りの歴史的プラチナチケットになりそうな情勢である。メイウェザー対パッキャオ 超高額券が示す興行価値|日本経済新聞
まあ、ものすごいコネを持っているか、セレブ・超富裕層ならなんとかなるのかもしれませんね^^;
そんなわけで僕らのような一般ピーポーが見るには、素直にWOWOWを契約することです。
お金のない大学生とかなら誰か広い部屋に住んでいる友だちの家のテレビに、みんなでお金を出し合ってWOWOWを契約して、その日にみんなで集まってみても楽しいかもですね。
追記
チケットはわずか15分で完売となったようです。
最も安いチケットで4,000ドル(約48万円)でリングサイド席だと700万円~900万円程度にプレミア化しているようです。
今回の対戦を圧倒的に楽しむための予備知識
パッキャオの凄さを知ろう!
生い立ちが凄い
マニーパッキャオは1978年12月17日生まれの36歳で、フィリピンのミンダナオ島の貧しい農家に6人兄弟の4男として生まれました。
子供時代は貧困のため中等学校を中退し、路上で花やタバコなどのばらバラ売りをして家計を助けていたといいます。
8歳からボクシングのまねごとを始め、アマチュアのボクシングの試合に出場してちょっとしたお金を稼ぐようになり、14歳のときにマニラに出稼ぎに行き本格的にボクシングを始めるようになりました。
このような貧しい出身から拳一つでで成り上がってきたパッキャオの来歴はWikipediaにも詳しいです。
マニー・パッキャオ – Wikipedia
また、これまでいくつかのドキュメンタリー作品も制作されています。
史上2人目の6階級制覇も実質10階級制覇が凄い
パッキャオはフライ級、スーパーバンタム級、スーパーフェザー級、ライト級、ウェルター級、スーパーウェルター級の6階級制覇を成し遂げていますが、フライ級からスーパーウェルター級との階級差は10あり、間のスーパーフライ級、バンタム級、フェザー級、スーパーライト級をすっ飛ばしています。
参考)ボクシングの階級表(*がパッキャオが制覇した階級)
ミニマム級 | 47.627Kg以下(105ポンド以下) |
ライトフライ級 | 47.627Kg超~48.988Kg 【105超~108ポンド以下】 |
*フライ級 | 48.988Kg超~50.802Kg 【108超~112ポンド以下】 |
スーパーフライ級 | 50.802Kg超~52.163Kg 【112超~115ポンド以下】 |
バンタム級 | 52.163Kg超~53.524Kg 【115超~118ポンド以下】 |
*スーパーバンタム級 | 53.524Kg超~55.338Kg 【118超~122ポンド以下】 |
フェザー級 | 55.338Kg超~57.153Kg 【122超~126ポンド以下】 |
*スーパーフェザー級 | 57.153Kg超~58.967Kg 【126超~130ポンド以下】 |
*ライト級 | 58.967Kg超~61.235Kg 【130超~135ポンド以下】 |
スーパーライト級 | 61.235Kg超~63.503Kg 【135超~140ポンド以下】 |
*ウエルター級 | 63.503Kg超~66.678Kg 【140超~147ポンド以下】 |
*スーパーウエルター級 | 66.678Kg超~69.853Kg 【147超~154ポンド以下】 |
ミドル級 | 69.853Kg超~72.575Kg 【154超~160ポンド以下】 |
スーパーミドル級 | 72.575Kg超~76.204Kg 【160超~168ポンド以下】 |
ライトヘビー級 | 76.204Kg超~79.379Kg 【168超~175ポンド以下】 |
クルーザー級 | 79.379Kg超~90.719Kg 【175超~200ポンド以下】 |
ヘビー級 | 90.719Kg超 【200超】 |
フライ級からスーパーウェルター級までの体重差は実に17.69~19.051kgもあり、パッキャオはフライ級制覇から始まり、スーパーウェルター級まで20kg近い増量をしていることになります。
なぜこんなことをしているかというと、パッキャオは階級制覇を目的としていたのではなく、その階級で一番強い相手と闘うために階級を上げてきたからです。
パッキャオが評価されている最大の理由はメジャー世界タイトル (WBA、WBC、IBF、WBO) 史上2人目である6階級制覇という数字よりも、世界王者の中でも超一流の選手を幾多の階級にわたって撃破(その多くは圧勝)してきた点にある。マニー・パッキャオ – Wikipedia
これまで倒してきた相手がすごい
上記のようにパッキャオは世界王者の中でも特に強い選手、人気のある選手と戦い倒してきました。
フェザー級で「マルコ・アントニオ・バレラ」に11回TKO勝ち
スーパーフェザー級での「エリック・モラレス」戦は不可解な軽量前日の血液検査により体調不良に陥ったパッキャオは実力を発揮できずに判定負けをしたものの、10ヶ月後の第2戦で10回TKO勝ちを収め、さらに10ヶ月後の第3戦でも3回KO勝ちを収める。
さらに、ファン・マヌエル・マルケス、デビッド・ディアスなどに勝利した後、史上唯一の6階級制覇を成し遂げていたオスカー・デ・ラ・ホーヤとノンタイトルマッチで対戦し、試合前の予想をひっくり返し8回TKO勝ち。
その後も、リッキー・ハットン、ミゲール・コット、アントニオ・マルガリート、シェーン・モズリーなどの大物ボクサーを次々と撃破していき、Pacman(パックマン)という愛称で呼ばれるようになりました。
これまでの戦績は64試合中、57勝(KO勝ち38)、負け5、引き分け2となっています。
パッキャオの凄さが分かる動画まとめ
ダイジェスト
リッキー・ハットン戦
マルコ・アントニオ・バレラ第1戦
エリック・モラレス第2戦
攻撃的なファイトスタイルがすごい
パッキャオの武器のひとつがスピードです。
スピードを活かした素早いジャブにフェイントを交え、右フックの鋭いワンツーへつなげ、踏み込みからの強烈な左ストレートが特徴です。
スピードと手数の多さを活かした波状攻撃が武器ですが、その反面、ディフェンス面がおろそかになるという弱点もあります。
ただ、そのおかげで見ている方としてはドキドキハラハラの面白い展開の試合になることが多く、コアなボクシングファンならずとも僕のようなニワカファンが見ても、面白い試合が多いです。
このようなガードを犠牲にしてでもとにかく手数を多く攻める!というスタイル、でもってKO勝ちも多いってのがパッキャオが人気の理由かもしれません。
パッキャオのスピードがよく分かる動画です。
案外、普通のシャドーボクシングに見えますが、なんとこれ、スローモーションです。
で、スローじゃない映像が以下です。
いや~ドラゴンボール以外で「早すぎて動きが見えない!」ってことがあるんですね^^;
参考)マニー・パッキャオの凄さを改めて整理してみる – opechumanの日記
ボクサー以外の活動が凄い
パッキャオにはボクサー以外の顔があり、有望な若手フィリピン人ボクサーを育てるためにプロモーターとしても活動しています。
また、バスケットボールが非常に好きでプロバスケットボールチームのヘッドコーチを務める一方、自身も試合に出場しています。
さらに、2007年には下院議員選挙に立候補し落選したものの、2010年には再度、立候補し当選しています。
その後、2013年の選挙でも当選し、現役の政治家としても活動しています。
貧しい農家の生まれながらボクシングで身を立て成功したパッキャオはフィリピンの英雄です。
メイウェザーの凄さを知ろう!
ボクシングのエリート一家の生まれ
父親は元プロボクサーで名トレーナーでもあるフロイド・メイウェザー・シニア、現役時代は2階級制覇を成し遂げたトレーナーのロジャー・メイウェザーとジェフ・メイウェザーが叔父というボクシングのエリート一家に生まれる。
幼少期から父親のメイウェザー・シニアからボクシングの手ほどきを受けていた。
ただし、エリート一家とはいっても、お金持ちの裕福な恵まれた家庭というわけではなく、家は電気が止められることもあるような貧乏な家庭で、暮らしていた地域もかなり治安の悪い地域だったようです。
また父親のメイウェザー・シニアはプロボクサーの他に麻薬の売人もしており、刑務所に服役していたこともあったり、家庭内暴力もひどかったといいます。
参考)フロイド・メイウェザー・ジュニア – Wikipedia
史上初!無敗のままの5階級制覇
メイウェザーはこれまで47戦47勝(26KO)でいまだ負けたことがありません。
無敗のまま5階級制覇を成し遂げたのは今までメイウェザーただ1人。
現代ボクシング界においてパウンド・フォー・パウンド最強のボクサーと言っても過言ではありません。
参考)パウンド・フォー・パウンドとは
体重や身長の違う異なる階級の選手がもし同じ体重・身長だったとしたら誰が一番強いのかを決めるときに使われます。
英語で、Pound for pound、PFP、P4Pなどとも言われます。
負けを願うファンも多い徹底したヒール
メイウェザーは相手のパンチを避けて冷静沈着にカウンターを当ててポイントを稼ぎ、着実に勝ちをさらっていくという堅実なボクシングスタイルを武器にしています。
それとは逆に私生活の素行は非常に悪く、暴行事件などで何度も警察沙汰になり、刑務所にも服役していたこともあります。
また、ボクシングは金のためにやると公言したり、高級車や多額の現金の自慢をしたりするため、アメリカでは「Money(金の亡者)」と呼ばれ、2014年にスポーツ・イラストレイテッドの『最も嫌われているスポーツ関係者35人』の1人に選出されています。
パンチが全く当たらない鬼のディフェンス
メイウェザーの凄さはなんといっても『パンチが全く当たらない鬼のディフェンス』にあります。
ボクシングのディフェンスというのは、腕を顔の近くに上げて、顎と脇腹をガードをするのが基本姿勢です。
その基本姿勢から、相手のジャブやストレートを掌でたたき落とすパーリングや、掌で相手のパンチ(特にストレートやアッパー)を止めるストッピング、ボディーブローやフックを、ガードしている腕のヒジをたたんでガードするブロッキングなどのテクニックを駆使して防御し、攻撃に転じます。(カウンター)
対してメイウェザーのディフェンス姿勢はショルダー・ロールという姿勢で守ります。
メイウェザーのショルダー・ロールとは、相手に対して半身になり、右腕は垂直に拳は顎の近くなるように立て、左腕は拳を右腕のヒジ付近に来るようにほぼ水平に構えます。
この右腕から左腕のラインがアルファベットの『L』に見えることからL字ガード、L字ブロックとも言われます。
shoulder roll(ショルダー・ロール)以外に、philly shell(フィリー・シェル)と呼ばれることもあるようです。
ちょっと文字で説明しても分かりづらいとも思うので画像を貼りますね。
右腕の左腕のラインがLみたいになってますね。
で、これ見れば一目瞭然なんですけど、ボディに関してはしっかりガード出来てるんですけど、顔ががら空きなんですね。
顔にパンチを打たれたときにどうするかっていうと、スウェーバックやダッキング、ウィービング?(ボビング)などの体の動きでパンチをかわすわけです。
スウェーバックとは、状態を後ろにそらしてパンチをかわす防御法です。
ダッキングとは、スウェーバックとは逆に状態を前に屈めるようにしてパンチをかわす防御法のことです。
ウェービング(ボビング)とは、頭や状態を絶えず上下に動かして、相手に的を絞らせずにパンチを避ける戦法のことを言います。
で、この体の動きで相手のパンチをかわすってのはかなりの技術が必要で、相手のパンチをしっかり見る『目』や、どこにどんなパンチを打ってくるかを予測する『勘』なんかも非常に重要です。
フロイド・メイウェザーってボクサーはこのパンチをかわす動きってのが神がかり的にウマいわけです。
メイウェザーが天才と言われている由縁はここのディフェンス力にあります。
メイウェザーの凄さが分かる動画まとめ
かわしまくるメイ
リッキー・ハットン戦
フィリップ・ヌドゥ戦
シャンベ・ミッチェル戦
対戦が実現するまでの経緯
初めてパッキャオとメイウェザーの対戦が報じられたのは2009年12月5日です。
このときは、2010年3月にMGMグランド ガーデン・アリーナで開催と具体的なプランまで決まっていて、対決寸前まで行きましたが、メイウェザー側の提示したドーピング検査方式をパッキャオ側が拒否して計画は白紙となりました。
このときのドーピング検査方式が血液検査のもので、以前パッキャオはエリック・モラレス戦で軽量前日に突然、血液検査によるドーピング検査を要求され、血液採取した後、水分不足のため体調不良に陥ったものの、軽量前日だったため水分補給もできず、結果、試合当日には満足なパフォーマンスをすることができなかったという苦い過去があります。
恐らくこのときの嫌な経験からメイウェザー側が指定するドーピング検査方式を受け入れることができなかったのだと思われます。
またファイトマネーに関してもパッキャオ側が50対50で譲らなかったためという理由もあります。
その後、何度も対決の話は出てはきましたが、結局、実現までは至らず今回やっと約5年という年月を経て実現することになったというわけです。
結果的にパッキャオ側がメイウェザー側の提示した報酬条件40対60に同意し、ドーピング検査方式にも同意するということで決定したようです。
最後で最大の好機 夢のパッキャオvsメイウェザー戦|日本経済新聞
桁違いのファイトマネー
約5年も実現しなかったおかげで、メイウェザーは37歳、パッキャオは36歳となり全盛期は過ぎたと言えます。
しかし、これまで対戦が5年も実現しなかったおかげでこの2人の対戦がプレミア化され、今回の実現で一気に爆発した感があります。
ファイトマネーはパッキャオに8,000万ドル(約96億円)、メイウェザーに1億2,000万ドル(約144億円)で、さらにPPVの収入によって数億ドルの上乗せがあると見られています。
これまでのファイトマネーの歴代1位は、2007年の世界スーパーウェルター級タイトルマッチ『オスカー・デラホーヤ』vs『フロイド・メイウェザー・ジュニア』戦で、デラホーヤの4,500万ドル(約54億円)が最高でしたので、その金額を遙かに上回る報酬額が動くこととなります。
アメリカのPPVは1万円越え
アメリカでは大手ケーブルテレビ放送局であるパッキャオ側のHBOとメイウェザー側のショータイムが手を組み、同時生中継のPPV放送を行うこととなっています。
料金は89.95ドルで、高画質のハイビジョン(HD)放送だと100ドルを超えるとのこと。
それでも300~500万件の契約は出るのではないかと言われています。
日本は2,000円前後の定額制のWOWOWで見られるのだからラッキーですね♪
勝敗予想と見どころ
最強の矛と最強の盾はどちらに軍配が上がるのか!?
やはりなんといっても攻撃のパッキャオと守備のメイウェザーのどちらに軍配が上がるのか!ってところが一番の見所ですね。
パッキャオの波状攻撃をメイウェザーがどのようにかわすのか、それともメイウェザーの華麗なディフェンスをパッキャオがついに封じて、初めての敗戦をメイウェザーに与えるのか!
パウンドフォーパウンド(PFP・P4P)最強ボクサー同士の対決はどのような結果になるのでしょうか?
勝敗予想はメイウェザーが優勢
多くのブックメーカーのオッズではメイウェザーが有利と出ています。
たとえば、イギリスの老舗ブックメーカー「ウィリアムヒル」では、2015/4/18現在、
メイウェザー勝利:1.5倍
パッキャオ勝利:2.87倍
引き分け:17倍
となっています。
ただメイウェザーvsパッキャオが発表された当初2~3月頃のオッズでは3:1でメイウェザー有利と出ていたので、ちょっと差は縮まってきているようです。
僕個人としては、心情的にはKOでがつんとパッキャオに勝って欲しいけど、やっぱり判定でメイウェザーなのかな~という感じです。
ただ、パッキャオはいまけっこうノリノリで自信満々で、メイウェザーのディフェンスを封じる手も考えてある。と言っていたので、もしかしたらもしかするかも?とも思っています。
パッキャオはこれまでたくさんの下馬評を覆す結果を出してきたボクサーなので、今回も・・・?っていう期待を感じてしまいます。
特にメイウェザーのショルダーロールはパッキャオのサウスポーに機能出来るのか?って話もありますし。
ただパッキャオの方が10センチもリーチが短いので、超絶スピードと上半身の動きでよけまくるメイにリーチで劣るパックマンがまともなパンチを当てられるのか?って心配も大きいですね。
まともに当たればデカい強烈なパックマンの左ストレートですが、メイウェザーが防御に徹してしまったら当てるのはかなり困難じゃないかと。
パッキャオが追っかけ、メイウェザーがそれを軽くかわし、コツコツポイントを稼ぎ、大した盛り上がりもなく、「金返せ!」の12ラウンドを終了し、メイウェザーの判定勝ち。素人でも予想がつく、かみ合わない退屈な試合になることを保証します。は~?世紀の大決戦!笑わせるな~メイウェザーVSパッキャオ – わしはボクシングマニア
けっこうガチでこの方の予想も当たっちゃうような気がしないでもないです^^;
パッキャオ自身もそれを分かっていて、牽制をしているのだと思われます。
47戦全勝で無敗記録を守るため消極的に戦うと予想されるメイウェザーに打ち合いを要求。「ファンの望みでもある」とけん制した。
そんなわけでこうやって色々と勝敗予想や試合内容の予想をしてみたり、色々な人の予想を聞いたり、読んだりしてみるのもまたビッグマッチの楽しみでもありますね。
泣いても笑っても5/3の決戦の日には何かしらの結果が出るわけなので、その日を楽しみに待ちたいと思います。
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