できることなら辞めてしまいたい・・・、そう思いながらもタバコを吸い続けている人は多いと思います。
僕も20代の頃は、1日1~2箱くらいのペースでタバコを吸っていましたが、30歳のときにタバコをやめることができました。
タバコをやめてからかれこれ5~6年になりますが、いまは、まったくタバコを吸いたいと思うことはありません。
むしろかなりの嫌煙家となりました。
僕も人並みに禁煙しようとして、失敗したことが何回もありましたし、
「俺は一生タバコはやめん!」なんて意固地になっていた時代もありました。
でも、30歳のときに色々なタイミングがうまくいき、タバコをやめることに成功できました。
そんな僕の経験を踏まえて、僕が禁煙に成功できた理由やポイントを書きたいと思います。
タバコをやめたいとは思っているけど、なかなかうまくいかない・・・なんて方の参考になれば幸いです。
我慢することから始めるのではなく、まずは考え方を変えることから始めるべし
禁煙するぞ!と決意して、いきなりタバコを断つ、ということは一番やってはいけないことです。
タバコをいきなり断ってしまうと、次に来るのは、『タバコを吸いたいけれど、我慢する!』という状況です。
人間は、やってはいけないと言われるとやりたくなるものです。
そして、我慢している対象に対する憧れ・こだわり・執着心などの感情が逆に強くなってしまいます。
こうなってしまうと、そのうち適当な理由をつけて自分自身を説得しだし、禁煙に失敗することになります。
ではどうすればいいのか?
それは、「我慢」でタバコをやめようとするのではなく、「タバコに対する考え方を変える」ことでタバコをやめようとすることが重要です。
タバコに対する考え方って?
よく「タバコには百害あって一利なし」なんて言われますが、たばこを辞められない人は、表面上ではそれに同意しているように見せてみても、心の底では一利無しとは思っていません。
「たしかにお金もかかるし、健康には悪いけど、タバコを吸うとストレス発散になるから一利はあるよ!」とか
「職場の喫煙所でできたつながりが意外に仕事に役立ったりするんだよね。」とか、
何かしら理由をつけて、たばこにはメリットもある!と考えています。
ですので、まずやることはたばこを我慢することではなく、「タバコには本当に百害あって一利なしだな。」と自分でちゃんと納得できるようにタバコに対する考え方を変える努力から始めることが大事です。
それをせずにタバコにはいい面もあるんだよね~。と心の中では思っていたまま禁煙を始めても、我慢するのがつらくなってくると、そのいい(と思っている)面を免罪符にして、タバコを再開することになります。
この考え方を変える手順では、タバコは断たずにタバコを吸ったまま行います。
じゃないと、上記にも書いたようにタバコに対する執着心が高まり、タバコのいい面ばかりを考えてしまいますので。。。
タバコに満たされている状態で、タバコのいい(と思っている)面について、本当にそうなのか?と考え直すわけです。
そして、無事に考え方を変えることに成功した暁には、タバコやめたいな~。やめた方がいいんだろうなあ。。。って感じではなく、「タバコやめよう。」と心の底から思えるようになっているはずです。
逆に言うと、心の底から本気でタバコをやめよう、と思えていないときに、禁煙をしても失敗することは目に見えてます。
ですので、矛盾しているようですが、タバコをやめたいと思ったときにすることは、心の底から本気でタバコをやめたいと思えるようになること。だと言えます。
タバコに対する考え方を変えるには?
タバコに対する考え方を変えるのはそれほど簡単ではありません。
いままで「良い」と思っていたものを、「悪い」と変えるわけなので、なかなかのパラダイムシフトが必要です。
なので、ああ言えばこう言う的に、何を言われても受け入れないような状態だと難しいです。
頭を柔らかくして、素直な心になることが重要です。
自分自身で自分を洗脳するような感覚です。
あえて催眠術にかかりに行くといってもいいかもしれません。
そのような心の状態に持って行った上で、タバコのいい(と思っている)面を1個ずつ論破していくぞ!という気持ちが必要です。
僕がタバコに対する考え方を変えるのに役立った『タバコには百害あって一利なしに対する喫煙者の反論に対する反論』をいくつか紹介してみたいと思います。
タバコを吸うとストレス発散になる、集中力が出る。
よく言われますね。
タバコを吸うことでストレス発散になったり、気分がすっきりして集中力が増すとかのタバコを吸うことの効果をアピールする反論です。
でも考えてみてください。
じゃあ、元々、タバコを吸ったことのない人はどうしてんの?
元々、タバコを吸ったことない人はストレス発散や集中力を増す手段を持っていないの?
そんなことないですよね?
ストレッチしたり、コーヒーや紅茶を飲んだり、タバコ以外にも方法はいくらでもあります。
さらに言えば、そのストレスや集中力の低下は脳内のニコチンが低下してきているからです。
一旦、ニコチン中毒になると、脳内のニコチン濃度が低下すると、イライラしたり、集中力が低下したりといった様々な症状が出てきます。
そこにタバコを吸うことによって、ニコチン濃度が上がり、イライラなどの症状が収まるというわけです。
でも考えてもみてください。
そのイライラや集中力の低下って、元々、ニコチンのせいで起きている症状です。
元々、ニコチンを脳内に送り込んでなければ、そのイライラなどの禁断症状は起こってなかったわけです。
誰かが、「タバコを吸うってことは、自分で自分の首を絞めて息が苦しい・・・と言っていて、たまに絞める手を緩めて、はあ気持ちいい。と言っているようなものだ。」と言っていてうまいこと言うなあと思ったのですが、ほんとその通りです。
タバコを吸うとイライラが収まったり、集中力が出る。
のではなく、
タバコのせいで、イライラしたり、集中できなくなっていると考えるべきです。
タバコはいいコミュニケーションツールになる
たしかにタバコがコミュニケーションのツールになるという一面は否定できません。
ですが、現在の喫煙者の減少や社会全体の禁煙ブームによる喫煙場所の減少などを考えると、お金を使い、健康を害すリスクを背負い、嫌煙家に嫌がられながら、そこまで効率のいいコミュニケーションツールだと言えるでしょうか?
それに、じゃあタバコを吸っていない人は、コミュニケーションに苦労して、仕事や人間関係に支障をきたしていたりするでしょうか?
タバコをやめることに対して、大事なものをなくしてしまうような喪失感を感じる
これ喫煙者全員が感じているかどうか分からないのですが、僕はけっこうタバコをやめる前にこういう気持ちを感じたことがあって、タバコをやめてしまうと、なんとなく大事なものを無くしてしまうんじゃないか?という漠然とした不安や恐れ、心にぽっかり穴が空いたような感覚を持っていました。
ですが、これは時間が解決してくれます。
たしかにタバコをやめて、最初の頃は「もうタバコを吸うことは一生ないんだな・・・。」なんて考えて、ちょっと寂しくなってしまったりしますが、2~3週間も経てば、そんな感覚もなくなります。
それに、タバコをやめた人ってだいたい、元々、タバコを吸ったことのない人以上に、嫌煙家になるので、そのような喪失感を感じることはなくなります。
ですので、恐れなくて大丈夫です!
まとめ
最後の「考え方を変えるには?」の部分が、どうもうまく説明できませんでしたが、禁煙を成功させるには、我慢じゃなくて、考え方を変えることから始めることが重要なのね。ってことは伝わったかと思います。
考え方を変える方法については、僕の拙い説明よりも『読むだけで絶対やめられる禁煙セラピー』という本に詳しいので、ぜひ読んでみて欲しいと思います。
まあ、この作者は肺がんで亡くなっているという笑えないオチがついていますが、『読むだけで絶対やめられる』というコピーはウソではなかったです。
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