【乳児湿疹】の種類・症状・原因、家庭できるケア・対策をまとめました!

育児

わが子は現在、生後3週間と5日となりました。
元気にすくすく育ってくれているのですが、いま気になっているのが顔や体にできた赤いブツブツ。

どうやら乳児湿疹というらしく生後3週間くらいから3ヶ月頃まで、長いと1~2年くらい続く赤ちゃんによく見られる症状のようです。
よくある症状と言われても、すべすべぷにぷにだった赤ちゃんのお肌が湿疹で赤く腫れているのはなんともかわいそうです。

うちの子は痒くはないみたいなのですが、なかには痒みを伴う場合もあるらしく、赤ちゃんの短い手で頑張って掻こうとして、湿疹をつぶしてしまうこともあるみたい。

時期が来れば自然に治まるなんて言われますが、できる限り、早く治してあげたいと思うのが親心ってなもんです。
そんなわけで、今回はこの乳児湿疹について徹底的に調べてきましたので、乳児湿疹の種類や原因、症状、家庭でできる対策・ケアの方法、病院での治療などをしっかりまとめてみたいと思います。

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乳児湿疹とは?

乳児湿疹とは低月齢の赤ちゃんの顔や体に現れる肌荒れ・湿疹の総称です。
昔は胎毒と呼ばれ、お母さんの体のなかにいたときに溜まった色々な毒を皮膚から排出していると言われていました。
たしかに赤ちゃんは消化器官が未発達で、お母さんの食生活などが乱れていてあまり乳質のよくない母乳なんかだと、乳児湿疹の原因になったりします。

ただ、お母さんの食生活に気をつけていれば乳児湿疹が起こらないかと言えばそうではなく、赤ちゃんは思春期の男の子と同じくらい皮脂の分泌が非常に盛んなので、過剰な皮脂分泌によって新生児ニキビや脂漏性湿疹、汗疹(あせも)など、様々な乳児湿疹が起こります。

たいていは、汗や皮脂の分泌などを原因としますが、なかには、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーを原因とするものもあります。

乳児湿疹の種類

新生児ニキビ

症状

思春期ニキビと同じような感じで、頬やおでこなど顔に赤いぶつぶつができます。
普通のニキビと同じで化膿してしまったり、白い芯があるものもあります。
痒みはなく赤ちゃんが痒くてむずがったりして不機嫌になることはありません。
生後1週間くらいから2ヶ月程度で自然治癒します。

原因

普通の思春期ニキビと同じで過剰な皮脂分泌により、毛穴に皮脂が詰まることによってニキビとなります。
赤ちゃんは黄体ホルモンの影響を受けて皮脂分泌が非常に活発となっているのも原因のひとつです。
ホルモン量は徐々に減っていき、生後3ヶ月くらいになるとかなり皮脂分泌は落ち着きます。

脂漏性湿疹

症状

新生児ニキビと原因や症状もよく似ており、あまり分ける必要もないかな?という感じではありますが、湿疹が顔や頭皮にできて、黄色いかさぶたのようになったり、かさかさしたフケのような状態になったりします。
新生児ニキビと同様、痒みはほとんどなく、赤ちゃんは特に気にする感じではないです。
ただ、赤ちゃんはよく手を顔に持って行ったりするので、そのせいで引っ掻いてしまったりして、湿疹をつぶしてしまい、血がでたり、炎症を起こして、赤くジュクジュクしてしまったりもします。

原因

新生児ニキビと同じで過剰な皮脂分泌です。

汗疹(あせも)

症状

汗をかきやすい夏場によく見られる症状ですが、冬場でも暖房の効きすぎや洋服の着せすぎなどで汗疹になるケースも多いようです。
頭皮、首周り、脇、おなか、ヒジの裏、ヒザの裏、お尻や背中など汗をかきやすい箇所や皮膚の重なっている箇所に、痒みをともなう赤のブツブツができます。
赤ちゃんが爪などで引っ掻いて化膿させてしまうと、黄色ブドウ球菌に感染して、痛みを伴うあせものよりになったり、強い感染力を持って全身へ広がり他人へも感染するとびひになったりと悪化する場合もあるので、早めのケアが重要です。

原因

赤ちゃんは大人の2~3倍もの汗をかくと言われています。
あせもができるメカニズムが実ははっきりと解明されていません。
ですが、赤ちゃんが大量にかく汗が皮膚についたままになっていると、表皮ブドウ球菌という細菌が増殖してあせもができるということは分かっています。
あせもにならないためには汗をかいたら拭いてあげる、こまめに服やおむつを替えてあげるなどのケアが重要です。

アトピー性皮膚炎

症状

顔や頭皮などの赤い湿疹ができ、強い痒みをともなうのが特徴です。
良くなったり悪くなったりしながら慢性的に続きます。

原因

アトピーの原因やなぜ起こるのか?というメカニズムはよく分かっていませんが、動物の毛、ダニ、食べ物などなんらかのアレルゲンに触れることによって引き起こされる皮膚炎です。
赤ちゃんのうちは他の乳児湿疹(脂漏性湿疹や新生児ニキビなど)との見分けが難しく、生後1~2ヶ月程度の月齢では診断ができません。
だいたい5~6ヶ月程度になるとアトピーの診断が可能になるようです。

食物アレルギー

症状

症状は軽度なものなら、口の周りや口の中、また全身に赤い湿疹が出る、目が赤くなり、まぶたが腫れるなどの症状が現れます。
ただし、重度なものになると、嘔吐や下痢、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・ひどいせき、呼吸困難・意識障害などを起こします。

放っておくと重症化する恐れがあるので、早期にアレルゲンと疑われる食べ物の除去を始める必要があります。

原因

お母さんの食べたもののなかにアレルゲンとなる食べ物が含まれていると、母乳を通して赤ちゃんの体内に入りアレルギー症状を引き起こします。
アレルゲンとなる食べ物は多岐にわたりますが、一般的なのが、卵(特に卵白)・乳製品(牛乳・チーズ・ヨーグルト等)・小麦の3大アレルゲンです。

ほかには、ピーナッツ、大豆、そば、えび・かになどもあります。

乳児湿疹の基本的なケア・対策

とにかく肌を清潔に保ってあげることを第一に!

汗・皮脂が顔などの皮膚に溜まることが原因ですので、とにかく皮膚に溜まった皮脂をしっかり洗い流してあげたり、拭き取って上げることが大事です。

毎日の沐浴

乳児湿疹の対策として、顔まで石鹸でしっかり洗ってあげようという人と、顔は濡らしたガーゼで優しく拭いてあげるだけで十分という人がいます。
うちが出産した産院では、ガーゼで拭くだけの指導だったのですが、産院によっては石鹸で洗うよう指導されるところもあるようです。

これについてはそれぞれにメリット・デメリットがあります。

当然ながら、ガーゼで拭いてあげるだけよりも石鹸で洗ってあげた方が皮脂はよく取れると思います。

ただし、大人の洗顔のように石鹸で洗った後に、顔にばしゃばちゃお湯をかけてすすぐわけにもいかず、基本的には、お湯で濡らしたガーゼで流す・拭き取るという感じになります。
ですので、石鹸の洗い残しがあると、逆にそれが肌荒れの原因になってしまうこともあります。

賛否両論あるようですが、シャワーで赤ちゃんの顔を洗い流すという方法もあります。

お湯で濡らしたガーゼで拭くだけなら、石鹸の洗い残しの心配もないですが、やはり石鹸を使う場合と比べて、皮脂を取り除いてあげるパワーは弱まります。

これらについては、それぞれのメリット・デメリットを考えながら、赤ちゃんのお肌の状態に合わせて使い分けていくのでいいと思います。
どちらの方法にしても、赤ちゃんの皮膚は薄く非常にデリケートなので、ゴシゴシこすらず、なでるようにやさしく洗ってあげるようにします。

お風呂上がりには保湿ローションで保湿

また、皮脂を取り除きすぎると次は逆に肌が乾燥してしまい、余計に皮脂の分泌を増やしてしまったり、肌がかさかさになってしまうなどの弊害もあるようです。(特に乾燥する冬場)
お風呂上がりに保湿ローションなどで保湿してあげた方がいいのか?しない方がいいのか?というのは意見の分かれるところのようで、人によって言うことが違います。
これはそのときの季節や赤ちゃんの肌などを見ながら、それぞれが判断していくしかないのかな?と思います。

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うちの場合は、最初はお湯で濡らしたガーゼで拭くだけのケアをしていたのですが、なかなか乳児湿疹がよくならないので、おでこや頬など洗いやすい箇所は石鹸で洗うようにしています。
まぶたなど目の周りにも湿疹があるのですが、さすがに目の周りはガーゼで拭くだけにしています。
お風呂上がりは、特に保湿ローションなどは使っておらず、ガーゼ生地のバスタオルでやさしく拭くだけにしています。

また、夏場は沐浴を2回以上にしてあげてもいいそうです。(冬場は風邪を引くといけないので1回だけの方がいいかと。)
石鹸を使うのは1日1回にした方がいいですが、お湯で流してあげるだけでもかなり汗や皮脂は流れるのでオススメです。
うちは朝夕の2回沐浴しています。

また、沐浴時には、首や腕のくびれ、足のくびれなどぷにぷにしている皮膚が重なっている部分をしっかり洗ってあげることが重要です。
汗や垢がたまりやすく、汗疹などの原因となります。

乳児湿疹を治す沐浴のポイント※お風呂でしっかり洗顔と風呂上がりの保湿が大事!
乳児湿疹かわいそうですよね;; 時期がくれば自然と治ると言われても早く治してあげたいと思うのが親心。 ※乳児湿疹の種類や原因、治し方などについては、『【乳児湿疹】の種類・症状・原因、家庭できるケア・対策をまとめました!』をご覧ください。 う...

沐浴時以外にもこまめに顔・体を拭いてあげる

赤ちゃんは寝ているときでも、授乳のときでも、とにかくよく汗を掻きますし、皮脂の分泌も活発に行われているので、1日1~2回の沐浴時だけでなく、こまめに清浄綿やぬるま湯で濡らしたガーゼなどで顔や頭皮、体を拭いてあげるようにします。
特に生え際やこめかみ、おでこ、頬、首などは汗を掻きやすいです。

赤ちゃんが快適に過ごせる環境を作る

肌着やおむつ、シーツもこまめに替えてあげる

とにかく赤ちゃんは汗っかきなので、肌着やおむつ、シーツなど赤ちゃんの肌に触れる部分についてはこまめに交換してあげることが大事です。

肌着の着せすぎや生地の種類に気をつける

着せる衣類は夏場と冬場では変わってきますが、冬場では風邪を引引くといけないからと衣類を重ね着しすぎにないように。
夏場もエアコンで冷えるからと衣類を重ね着しすぎないようにする必要があります。
また、夏場はタオルのようなパイル生地よりも、ガーゼ生地の方が通気性がよいのでおすすめです。
メッシュ生地もいいですね。

赤ちゃんは体温が高いので、大人の衣類よりもマイナス1枚でいいと言われています。

うちは最近まで、短肌着とコンビ肌着を重ね着させていたのですが、コンビ肌着もしくは長肌着の1枚だけに切り替えました。

室内の温度・湿度に気をつける

エアコン、加湿器、除湿器等を活用して、室内の温度を26~28度程度、湿度は40~60%を目安にします。
また、ダニなどの死骸やカビなどのハウスダストもアトピー性皮膚炎やアレルギーの原因にもなります。

こまめな部屋の掃除、シーツなどの洗濯、空気清浄機の活用などで、赤ちゃんのいる部屋を常にキレイに保っておいてあげましょう。

お母さんの食事にも気をつけてみる

母乳の乳質はお母さんが食べたものにダイレクトに影響を受けるので、お母さんが脂っぽいものや、スナック菓子や甘い物などを食べていると、乳児湿疹の原因になります。
大人もスナック菓子なんかを食べた翌日にはニキビが出来ていたりしますよね?
それと同じようなもんです。

できるだけ脂っぽい食事・アクの強い食材、スナック菓子やファストフード、甘い物などは控えて、和食中心のしっかりした食生活をするように心がけることも大事です。
母乳にいい食事や悪い食事は以下ページでまとめていますので、参考にしてみてください。

【母乳育児】乳質にいい食べ物・悪い食べ物まとめ※授乳期に気をつけたい食事のポイント
完全母乳育児を目指している方も、ミルク混合で頑張っている方も、授乳中の食事にはしっかり気を遣っていますか? うちは現在、産褥期の妻に代わって僕が食事の用意をしているのですが、母乳にいい食べ物と思い込んで、積極的に摂っていた『玄米』が実は授乳...

卵や小麦、牛乳など乳児湿疹の原因になりやすい・アレルギーの原因になりやすい食材を食べている場合は、一度、それらの食材を抜いてみて様子を見てみるなどをしてもいいかもしれません。

上記のケア・対策をしても良くならない・悪化する場合は病院へ

うちの子は上記のような対策を始めたところだいぶ乳児湿疹がマシになってきたのですが、なかにはなかなか改善しない赤ちゃんやどんどん悪化する赤ちゃんもいるかと思います。
そういう場合は、自分達だけで抱え込まず病院に連れて行くようにしましょう。

行くとすれば、小児科か皮膚科のどちらかです。

生後1ヶ月頃の乳児湿疹は小児科・皮膚科どっちに行くべき?
生まれたての赤ちゃんの肌はぷにぷにすべすべ。 なのに、生後2~3週間経つと、まゆげ・目の周りや頬、おでこ、口周り、首周りなど顔や頭に赤いニキビのようなポツポツや黄色いかさぶたのようなものができて、あんなにすべすべだった赤ちゃんの肌がガサガサ...

赤ちゃんの皮膚トラブルというのはメジャーな症状なので、小児科ならアレルギー科も併設しているようなところも多く、生後間もない赤ちゃんの診察にも慣れているので、安心できます。
小児科には今後、頻繁にお世話になることが多いので、これをきっかけに信頼できるかかりつけ医を探してみてもいいかもしれません。

できるだけ近隣で、評判のいい小児科を探してみましょう。
たいていが、○○小児科クリニックとか、○○こどもクリニックなんかの名前になっています。

ただし、小児科の場合、皮膚疾患の赤ちゃんだけでなく、風邪などの感染症のこどももいるので、赤ちゃんが感染症をもらってしまうリスクもあります。
特に月齢が低い場合は、免疫力が低いのでちょっと心配です。。。

皮膚科の場合は、小児科と比較して変な感染症をもらってくる確率は低くなります。
ただ、その皮膚科の先生が新生児・乳幼児の診察に慣れているかどうかがちょっと未知数です。

とりあえずは、出産した産院か、自治体や民間がやっている電話相談などに電話をして相談してみてもいいかもしれません。

うちの場合は、まだ1ヶ月健診も終わっていないので、できるだけ病院には連れていきたくないよね。。。ってことで、なんとか自宅でできるケアを色々調べて、上記に書いたようなケアを続けたところ、一時よりは症状がマシになってきたので、ほっと一息といったところです。

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